ゲル・パオ・ユルトの違いと覚え方(テント)

ゲル・パオ・ユルトの違いとは?

ゲル・パオ・ユルトの違いは地域による呼称の違いです。遊牧民の住居である、組立式テントのことを、

モンゴルではゲル
中国ではパオ
中央アジアではユルト

と呼びます。つまり、これら3つは同じものを指しています。下にユルトの写真を載せました。

呼称が異なる各地域を地図で示すと以下のようになります。

ところで、なぜこの地域で同じような組立式テントの住居が使われているのでしょうか?これらの地域はいずれも、ケッペンの気候区分でステップ気候(BS)に属する場所です。ステップ気候は乾燥帯の気候区分の1つで、穀物を栽培することは困難です。

しかし、遊牧なら行うことができます。遊牧とは、自然の草や水を求めて家畜とともに移動する農業形態です。

草を求めてあちこちに移動するので、住居は持ち運び出来て、すぐ組み立てられるものでなければなりません。これが組立式テントのゲル・パオ・ユルトなのです。

ゲル・パオ・ユルトの覚え方

用語を覚えるときには、その周辺知識も一緒に調べると覚えやすくなります。

まずは、中国のパオから。パオは中国語で「包」と書きます。「包」は日本語の音読みでも「ほう」と読めますが、「ほう」と「パオ」は何となく発音が似ている気がします。よって、パオは「包」という漢字を思い出せば中国のものであると覚えられると思います。

次に、モンゴルのゲル。ゲルのルはモンゴルのルと語呂合わせで覚えることができます。

最後に中央アジアのユルト。実は中央アジアの国の国旗にユルトが隠れています。中央アジアのキルギスという国の国旗を下に示しました。

実はこの国旗の真ん中のクロスしている部分は、ユルトの天井のトゥンドゥクという構造を表しています。

“Kyrgyz flag yurt Tengri symbol” CC BY-SA 2.0

他にも中央アジアのカザフスタンという国の国章にもユルトの天井のトゥンドゥクという構造が用いられています。このように周辺知識を知ることで中央アジアがユルトというコアの部分の記憶が定着できるはずです。

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