【地理】畜産・牧畜・酪農の違い&遊牧・移牧・放牧の違いとは

農林水産業

畜産・牧畜・酪農の関係と違い

上のベン図の通り、酪農は畜産の一種、畜産は農業の一種です。では、それぞれの言葉について詳しく解説します。

畜産

畜産とは、牛や豚、馬などの家畜を飼育し、それらの家畜からとれる肉、乳、皮などの生産物を利用する農業形態の1つです。ですので、畜産という言葉は、家畜からの生産物を得る産業を表しています。

酪農

酪農とは、家畜を飼育し、乳や乳製品を生産する農業形態の1つです。畜産と酪農の違いは、生産物です。肉、乳、皮などの生産物をすべて含むものが畜産、生産物が乳と乳製品に限られるものが酪農です。ですので、酪農は畜産の一種と言えます。

牧畜

牧畜とは、牛や豚、馬などの家畜を飼育し、それらの家畜からとれる肉、乳、皮などの生産物を利用する行為のことです。ここで、牧畜と畜産の違いをまとめます。

牧畜と畜産の違い

畜産:飼育し生産物を得る農業形態・産業
牧畜:飼育し生産物を得る仕事・行為

よって牧畜と畜産の違いは、農業形態を指しているか、行為を指しているかの違いです。

遊牧・移牧・放牧の関係と違い

上の図は遊牧・移牧・放牧の関係を示しています。図の通り、3つの違いは移動するもの(家畜と人)の組み合わせの違いです。では、遊牧・移牧・放牧について詳しく解説します。

遊牧

遊牧とは、自然の草や水を求めて家畜とともに移動する農業形態です。家畜と人間が常に一緒に移動します。人も移動するので、住居は移動式のテントが使われます。自然の草を探して移動するので、水平移動するといわれています。遊牧は、乾燥地域や寒冷地域、高山地域などで行われています。

移牧

移牧とは、季節によって家畜を移動させる形態です。夏は暑さを避けるため山の上に移動し、冬は山のふもとに戻ってきます。山を登ったり下ったりして垂直方向に移動する点が遊牧と異なります。家畜と一緒に移動するのは家畜の主人だけで、他の家族は山のふもとの家に定住します。この点も遊牧との違いです。移牧は、ヨーロッパのアルプス山脈周辺で行われています。

放牧

放牧とは、家畜を草地に放し飼いにする飼育方法です。家畜を放し飼いにするだけで、人間は定住します。この点が遊牧・移牧と異なる点です。

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