広がる境界 狭まる境界 ずれる境界の場所と覚え方

地形

広がる境界 狭まる境界 ずれる境界とは?

地球の表面は14~15枚ほどのプレートにおおわれています。このプレートは地球内部のマントルの対流により少しずつ動いています。このプレートの境界は、プレートの動く向きによって次の3つに分けられます。

プレートの境界3種類

狭まる境界:プレート同士が近づく方向に動く境界

広がる境界:プレート同士が離れる方向に動く境界

ずれる境界:プレート同士がすれ違う方向に動く境界

これらの境界の場所と特徴は以下の表のとおりです。

狭まる境界はおおむね環太平洋造山帯とアルプスヒマラヤ造山帯に沿って分布しています。狭まる境界で見られる地形は山脈、海溝、弧状列島、火山列です。大陸プレート同士の衝突では山脈が、大陸プレートと海洋プレートの衝突では海溝が形成されます。

出典:気象庁(気象庁|火山噴火の仕組み (jma.go.jp))

火山列は上の図のように狭まる境界で、沈み込む海洋プレートに大陸プレートが引っ張られて、それが再び上昇するときに形成されます。この時、場所の詳細は後述します。

広がる境界は太陽の真ん中、つまり太平洋と大西洋とインド洋の真ん中に位置しています。広がる境界で見られる地形は海嶺です。海嶺とは海の中にある山脈のような形をしたものです。広がる境界ではプレート同士が離れているため、プレートの隙間が生まれ、そこから地下のマグマが湧き出してこのような海嶺を作りました。場所の詳細は後述します。

ずれる境界は海で見られる傾向があります。ずれる境界はトランスフォーム断層とも呼ばれます。境界の末端がほかの種類に変わるためトランスフォーム(変化する)断層と呼ばれます。これは海嶺に直交しているものが主ですが、一部陸上で見られるものとしてアメリカ合衆国カリフォルニア州のサンアンドレアス断層が有名です。場所の詳細は後述します。

狭まる境界の場所

プレート世界地図

上の図の白色の線が狭まる境界です。狭まる境界は造山帯付近に位置します。造山帯の位置と狭まる境界を重ねて表示すると以下の図のようになり、場所がおおむね一致していることがわかります。

プレート世界地図造山帯

広がる境界の場所

プレート世界地図

上の図の赤い線が広がる境界です。海洋の真ん中に位置していることがわかります。広がる境界は一般的に海底にありますが、アイスランドでは広がる境界を地上で見ることができます。広がる境界の位置とホットスポットの位置が重なっているためです。

ずれる境界の場所

プレート世界地図

図の黒い線がずれる境界です。ずれる境界はアメリカ合衆国のカリフォルニア州にあるサンアンドレアス断層が有名です。ずれる境界の場所は、狭まる境界と広がる境界以外の場所にあるとすると覚えやすいです。つまり、造山帯と海洋の真ん中以外です。

まとめ

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