産業別人口構成の三角グラフの見方を3ステップで解説-分かりやすい具体例と練習問題も

人口

地理を勉強しているとこんなグラフを目にするかもしれません。このグラフは三角グラフといいます。三角グラフは少し読み取りが難しいので、解説をしようと思います。

三角グラフ(三角図表)って何?

三角グラフとは、その名の通り、三角形をしたグラフのことで、3つの指標の関係を同時に表すことができるグラフです。上の三角グラフを見てください。三角形の三辺にそれぞれ3つの指標(第1~3次産業の人口の割合)が書かれていることがわかります。

この三角グラフの特徴は、三角形の内側のどの点を取っても、3つの指標の合計値が一定となることです。例えば下の三角グラフでは、3つの指標(第1~3次産業の人口の割合)の合計が100%になっています。このグラフは、主に社会では、産業別人口構成、理科では、鉱物の組成などを表すのに利用されています。

三角グラフ(三角図表)の読み取り方3ステップ

では、実際にどのようにして、グラフを読み取るのか解説します。下のグラフを見てください。

これは、ある国の産業別人口構成の例です。初めに、3つのメモリが時計回りに大きくなっていることに気を付けてください。

結論から言うと、

「読み取りたい指標が100%となる頂点と向かい合う辺」と平行になるように読み取りたい指標の向きに伸ばす

です。

では読み取る3つのステップを解説します。ここでは、第一次産業の人口の割合を読み取ります。

ステップ1-読み取りたい指標が100%となる三角形の頂点を見る

例:第一次産業の割合が100%となるのは、三角形の一番上の頂点です。(オレンジ色の星マーク)

ステップ2-ステップ1で見つけた三角形の頂点と向かい合う辺を見つける

例:第一次産業の割合が100%となる頂点(オレンジ色の星マーク)と向かい合う辺は、一番下の底辺です。赤色の辺(第三次産業の辺)

ステップ3-ステップ2で見つけた辺と水平になるように、読み取りたい指標の方向に線を伸ばす

例:下の図の青い矢印です。(赤色の辺と青の矢印が平行)この矢印の先が、読み取りたい指標の割合の割合です。よって第一次産業の人口の割合は50%と分かります。

練習問題-第2次産業の割合は?

【ステップ1-読み取りたい指標が100%となる三角形の頂点を見る】例:第2次産業の割合が100%となるのは、三角形の右下の頂点です。(オレンジ色の星マーク)

【ステップ2-ステップ1で見つけた三角形の頂点と向かい合う辺を見つける】例:第2次産業の割合が100%となる頂点(オレンジ色の星マーク)と向かい合う辺は、左上の辺です。(黄色の辺(第1次産業の辺))

【ステップ3-ステップ2で見つけた辺と水平になるように、読み取りたい指標の方向に線を伸ばす】例:上の図の青い矢印です。(赤色の辺と青の矢印が平行)この矢印の先が、読み取りたい指標の割合の割合です。よって第2次産業の人口の割合は30%と分かります。

練習問題-第3次産業の割合は?

【ステップ1-読み取りたい指標が100%となる三角形の頂点を見る】例:第3次産業の割合が100%となるのは、三角形の左下の頂点です。(オレンジ色の星マーク)

【ステップ2-ステップ1で見つけた三角形の頂点と向かい合う辺を見つける】例:第3次産業の割合が100%となる頂点(オレンジ色の星マーク)と向かい合う辺は、右上の辺です。(黄色の辺(第1次産業の辺))

【ステップ3-ステップ2で見つけた辺と水平になるように、読み取りたい指標の方向に線を伸ばす】例:下の図の青い矢印です。(赤色の辺と青の矢印が平行)この矢印の先が、読み取りたい指標の割合の割合です。よって第3次産業の人口の割合は20%と分かります。

まとめ

第1~3次産業の人口の割合をまとめて三角グラフに表すと下の図のようになります。

[a]第1次産業の矢印の方向

[b]第2次産業の矢印の方向

[c]第3次産業の矢印の方向

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